保育園は生まれて間もない乳幼児から小学校就学までの期間、その生活の大半を過ごすところです。この時期は人として全く未熟な状態で生まれた子どもが人間になっていくための基礎を培う一生涯の内でもっとも重要な時期なのです。しかも、子育てはまわりの人の深い愛情に包まれて育つことが不可欠です。愛情のみちた過程で心身ともに健全に育てられることは、子どもたちの当然の権利でもあります。しかし、現実の問題として保護者の労働・病気、その他の理由により家庭で保育をすることが困難な場合に家庭に代わって子どもを保育する施設が保育園なのです。そんな重要な時期である子どもたちの保育をしていかなければならないと考えると、肩に力が入ってしまいますが、まずは自分の目の前にいる子ども一人ひとりにあなたの愛情を注いであげてください。

太養保育園では豊かな自然をいかして、田舎でなければできない体験を地域の人たちとともに数多く体験させています。農村青年会議との交流で、野菜の栽培、収穫を一緒にさせていただき、食べる事の大切さ、働くことの尊さを学んでいます。また、マスのつかみどりをし、親子で一緒に調理して食べたり、梅干し作りや梨作りなどを一緒にさせていただいたり、人や食物とふれあえる行事を大切にしています。そんな経験を積み重ねる中で「食べる事」は「命を命でつなぐこと」を実感してほしいと願っています。命の大切さ、生きることの尊さを乳幼児期に体験させてやりたい。子どもたちが自然や地域を誇りに思い、地域の将来を担ってくれることを願って保育にあたっています。