短大を卒業したての若い人が、保育士として就職すると、「先生」と呼ばれて、プロの役割を果たさなくてはなりません。子どもは新米の先生などと気にもかけず、信頼のまなざしで甘えてくることでしょう。かわいい子どもの命を預かり、日々成長していく心も体もしっかり受けとめてあげるために、保育士になった時から研鑽の日々が続きます。あなたを迎えてくれる先輩たちに色々と教えて貰うなかで、子どもたちの発達段階を配慮しながら、その成長を支えていけるように、自分の保育士としての役割をしっかり果たしましょう。保護者や地域の方々も、あなたの頑張る姿を見て、信頼を寄せてくれると思います。子どもをよく観察し、子どもの気持ちに寄り添ってことばかけをしていきましょう。誰とでも明るくコミュニケーションをとりながら、自分の選んだ道を生き生きと歩くあなたを心から応援したいと思っています。

人が生まれ育つ時、自然環境はもとより人的環境の影響が大きいと言われます。同じ敷地内に老人デイサービスセンター、学童クラブ、子育て支援センターが併合されているこどもの家は、多世代のふれ合いの場を提供しています。子ども達が異年齢の人々と日常的に交流して、大人達からやさしさやいたわりを貰い、年下のお友達の世話をする中で、自分も又やさしさやいたわりをプレゼントする体験を積み重ねていきます。園庭の植木鉢の底にダンゴ虫を見つけて興じる子ども達。大きなせんだんの木陰が園舎の２Fのテラスに迄届き、歓声をあげて遊びに夢中の子ども達には保育士やお年寄りの愛のまなざしが注がれるすばらしい環境がここにはあるのです。