助産師としての10年を経て家庭の事情から、幼いこども達とかかわる仕事に就くことになりました。どちらかと言えばこどもに対して苦手意識を持っていた私が今ではすっかりこどもに夢中です。ここまでこどもに夢中になれたのは、大学での学びではなく、こどもの育ちを援助するための教育の方法を探していた頃、偶然に出会ったモンテッソーリ教育でした。
　「私が一人で出来るように手伝ってね」と言うこどもの心の叫びに、いかに応えるか、悶々としながら「謙虚であれ」「こどもから学びなさい」という教育法をひたすら学び続けました。
　こどもの可能性は無限であり、花開くか否かは周囲の環境に因る所が大きいと思います。しかし、産まれた場所でこどもの幸せが決定してはなりません。こども達に等しく幸せな未来が訪れて欲しいと願っています。
こどもの可能性を信じ花開かせる教育をこれからも追い求めてまいりたいと思います。

　こども達は、登園すると体操服に着替え、元気に園庭に飛び出して行きます。広い園庭とこども達の冒険心をくすぐる裏山が自慢の園です。春には竹の子掘りに興じ、夏は涼を求めてネイチャーゲーム、秋は木の実拾いやリース作り、冬は秘密基地でおやつを食べ、竹の滑り台で遊びます。圧巻は急傾斜の山登りです。
大人でも怯む難所を何度か登るうちにコツを掴んでいきます。
　モンテッソーリ教育を保育の柱にしているため、室内で自己選択した教具とのかかわりも大切な時間です。体操、絵画、マーチングや器楽、和太鼓、茶道、英会話等を日常保育に取り入れ、こどもの可能性を花開かせるお手伝いをさせていただいています。